こんにちは。黒ブチFPです。
社宅の制度が羨ましい!!月に2、3万の住居費で済むなんて、、、
普通に考えると社宅の制度って羨ましく思いますよね。
しかし、多くの方の家計状況を見てきた私だからこそ言えることがあります。
社宅制度は百害あって一利なしです!!
社宅の制度がある会社だと多くは45歳くらいまで制度が利用できます。
普通利用できる制度は利用しようって思う方が大半だと思います。
大抵の方は45歳付近で制度が終わることをきっかけにようやく家を買おうかと考えFP相談に来られるわけですが、
貯金額を聞くと1000万くらいの人が多いです。
1000万円の貯金もあるんだと思った方もいることでしょう。。。
しかしこの場合1000万円という貯金は少ないのです。
以下のケースで考えていきましょう。
夫43歳 年収850万
妻41歳 専業主婦
長男13歳 長女10歳
貯金額1000万円
新卒で入社したとして約20年経っているわけですが、
1000万÷20年÷12ヶ月=約4.2万/月 50万/年
今までに月4.2万(年50万)しか貯金できてないわけです。
これって近くに賃貸で住んでいる人の住居費が月10万だった場合、
7万円(賃料10万−社宅3万)が浮いているわけですが、
浮いた7万円よりも貯金額の方が少ないってことです。
普通は賃料を払ってその上で貯金をしますよね。
要は生活水準がメチャクチャ高くなってるってことです。
そして1000万の貯金があると如何にもゆとりがあると勘違いしてしまいます。
それゆえに奥様は決まって専業主婦の方ばかりです。
(社宅制度がある会社は大抵大手企業で収入も高いため、奥様はそんな旦那をゲットした勝ち組だと思い、どんどん勘違いしていき手に負えなくなってきます。。。)
ご主人の年収が800万から1000万で奥様が専業主婦というご家庭が一番お金がないのです。。。こういうご家庭をたくさん見てきました。
話を戻して、
その状態で40歳半ばまで来てしまうとなかなか生活水準を変えられません。。。
そしてこれから住宅ローンが始まるわけですが、
退職が65歳だとすると退職までの21年、22年の間でローンをやっつけなければなりません。また追い討ちをかけるように教育費がこれからあと十数年かかります。
この時間的な猶予の短さ、そして高い生活水準により
購入できる住居は当初思い描いていた条件には当てはまってきません。
いざマイホームを購入しようと思った時に待っている現実は、
都心ではなく郊外
駅近ではなく駅遠
新築ではなく中古
の物件を選ばざるを得ないのです。
ここまでは社宅制度のあるご家庭で良く陥りがちなケースを紹介しました。
そうならないためにどうすれば良いのかはまた次回紹介しますね。